そのひぐらし

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今日東京を去った一人の男について

 今日,品川駅からバスに乗って遠い所へ行ってしまった一人の男がいる.彼とは,人よんで「変態大天使」のJという大学の同級生だ.8時半のバスに乗り11時間も離れた土地へ移りゆく彼は,きっと寂しさも少なくなかったはずだが,最後の一瞬まで彼らしいスタイルを突き通して反社会の模範生としての印象を与え続けてくれた.
 彼との出会いは大学一年生の頃で,俺が,自分で選んだ他人と一緒にいることから「楽しさ」という要素だけを享受していた(もしくはそれ以外気づくことはなかった)頃だった.年齢的には一つ上の彼は,「寂しがりのやまあらし」と形容するのがぴったりだった.トゲに気づいてはいても人と一緒にいないといられない.それは当時あまりにも直情な子供で,トゲに傷つくことを恐れていた俺にとって,気を遣いながらも傍にいたくなる相手だった.それは心地よい関係と言うよりは,避難した先で隣り合った,弱みを共有する共犯者同士的なものだったのかもしれない.
 いや,彼の想い出を語ろう.
 一年生の頃には彼の家によく泊まりに行ったり飲みに行ったりしながら映像編集を教えてもらったりした.彼を思うとき,いつも彼のキッチンに立つ姿が一番に浮かぶ.彼のつくる料理はいつも感動的にうまかった.これは懐かしく輝かしい青春像によって少々の色気を足されてはいるが,本当にバラエティ豊かで,バランスが取れていて,気取らないのにとっても上品な料理たちだった.あの時は,人がいて酒があれば,そこは俺たちの作り上げた手作りの楽園となった.笑いは少々の気持ち悪さを隠しながら,みんなが「青春」という言葉をやけに確認したがった頃だった.勢いは時間が流れるとともに絶対的な空間を成立させることを難しくさせ,感覚よりも思考が優先される時になると,誰しもが色あせた「青春」を見つめていた.
 いやいや,彼の想い出を語ろう.
 ある期間の彼のことを俺はよく知らない.社会学科の俺と国際学科の彼とでは二年生の後期から通うキャンパスが別々になる.そのころ彼は国際学科の友達数人と共同生活を始め,難しい本を読み,勉強もし,俺のはかり知らない新しい関係をどんどん築いていたようだった.そんな彼と俺が再び近い距離で接するようになったのは,わりと最近のことだった.彼は相変わらずの変態キャラを発揮しながら,以前よりも自分を大切にして生きるスタイルを獲得できたようだった.そんな彼が俺に与えた影響は,実は少なくない.広く貪欲に集められた知識,彼の専門分野の話,そういうものが提示される度に,俺は脳をフル稼働する必要があった.昔のように情動と瞬間至高主義の「青春」野郎はそこにはなかったが,それは決して悪い意味ではなかった.少なくとも俺には羨ましく思えるほどに彼は自分をオトナとして受け止めることに成功していた.
 そして会わない時を埋めるように,背後に感じる違和感に目を向けないようにしながら過ごした今日までの時間もまた,俺の彼への理解を進めただろう.しかし今は何故かそれをうまく言語化できない.今は色々な事情から,受け取る側である自分に対する混乱が生じている.少し落ち着いてからいつか彼を思い出したならまた彼について書けばいだろう.今は頭が緩やかに停止しようとすることにうまく説明も与えられない.常に今は今において混乱状態,彼の言葉で言うならば混沌(カオス)にあるのかもしれない.
散文がひどくて申し訳ない.
とにかく色々とありがとう,J君.またいつかどこかで.
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  1. 2005/07/13(水) 00:55:27|
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